鹿児島県内にある菅原神社といえば鹿屋市荒平、鹿児島市磯とならんで、

薩摩川内市の藤川天神を思い浮かべる方が多いかと思われます。

(なお、本記事で使用した画像は昨年撮影したものなど少し昔のものになりますので、

2月後半から3月初旬にかけて梅の開花のシーズンに備えて参考にしていただければ幸いです。)

藤川天神

まずは、藤川天神の場所から。

鹿児島県薩摩川内市東郷町の山あいにあります。

薩摩川内の市街地よりは西側の山地を越えた阿久根市の方が距離感的に近い感じがしました。

藤川天神の全景。
神社の全景になります。臥龍梅は後ほど。

参道両手に梅の花が咲いていました。

境内

下の画像が社殿になります。

藤川天神の社殿。
藤川天神の社殿。

梅の開花より少し前の時期に訪れると、社殿前にあるヒカンザクラが満開を迎えるそうです。

神社の由来は下の画像を参考にしてください。

菅原神社(藤川天神)の由来。
菅原神社(藤川天神)の由来。歴史は古い。

神社の名前が示す通り、学問の神様である菅原道真公が祀られています。

通説では「903年3月26日、太宰府で病死した」とされていますが、

この地では病死を装い、薩摩の地に下り当地である藤川北野で余生を送ったという伝説があります。

藤川地区に来る際、湯田口海岸に上陸したとされています

一説によると、北野という地名は京都にある北野天満宮とも関わりがあるかもしれませんね。

伝菅原道真の墓所

先ほどの伝説からして、下の画像の場所は菅原道真のお墓ではないかとも言われています。

菅原道真之墓伝承地です。
菅原道真之墓伝承地になります。

令和との関係

祝、令和の文字が。
祝、令和の文字が。

藤川天神というわけではないのですが、菅原道真といえば天神様。

天神様のお膝元である太宰府天満宮の所在地である太宰府の大伴旅人邸で催された「梅花の宴」にて、

万葉集」の巻五、梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文

「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」

という一節から令和の元号が誕生したようです。

令和の元となった万葉集の引用文。
令和の元となった万葉集の引用文。

そのため、太宰府市は令和ゆかりの地として注目されています。

余談ですが、西鉄電車やバスに「旅人」という名前の車両がいたのを思い出しました。

西郷隆盛とツン

西郷どんのツン像。
西郷どんのツン像。引き気味のアングルで。

話は変わって、今度は西郷隆盛の出番です。

ここから近いといえば近くにある高城温泉(詳細は後日)に西郷隆盛が湯治に訪れていたのは知っていたのですが、

ここ藤川地区とはどんな関わりがあったのでしょうか?

実は私も知らなかったのですが、薩摩川内市の観光物産ガイドのホームページを覗いてみると

「犬好きだった西郷隆盛が、藤川の前田善兵衛からウサギ狩りのための『ツン』という名の薩摩犬をもらった」

ということが書かれています。

つまり、ツンの出身地は藤川地区だということです。

西郷どんのツン像。
こちらはツンの像を中心にしたものです。

ということで、ここまでは神社の歴史や境内を見てきました。

藤川天神の臥龍梅(国指定天然記念物)

ここからは天然記念物である臥龍梅(がりゅうばい)について触れていこうと思います。

境内には菅原道真が手植えしたといわれる1本の梅から増えたとされる梅林があります。

ここの梅林は老木になると、枝が四方にひれ伏し、地面に触れたところから再び根を出して新しい株が生まれるそうです。

その姿が地を這う龍のように見えるので「臥龍梅」と呼ばれるようになったようです。

藤川天神の臥龍梅、天然記念物です。
藤川天神の臥龍梅、昭和16年10月3日に天然記念物に指定されました。
こちらは根元を見てみたもの。
こちらは根元を見てみたもの。

枝が地面を這うように見えるかと思います。

こちらな梅の花になります。

藤川天神の梅の花。2月下旬から3月初旬に向けて見頃を迎えます。
梅の花。2月下旬から3月初旬に向けて見頃を迎えます。
青空と梅花。
青空と梅花。
この時期になると露店も多数出店されます。
この時期になると露店も多数出店されます。

梅の花といえば、メジロもセットで。

メジロと梅花その1。
メジロと梅花その1。
メジロと梅花その2。
メジロと梅花その2。

今回の記事はこんなところでしょう。

なお、こちらの記事は、鹿屋市荒平にある菅原神社について記載したものです。

まあ、荒平天神についても後日改めて書く予定でいます。

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