再生可能エネルギー電源開発
今回のテーマは鹿児島県各地で検討されている再生可能エネルギーの電源開発の状況についてみていくことにします。
当初はこのタイトルで記事を書く予定は全くなく、過日投稿した大野岳に絡んだ内容で記載するつもりでいました。
なので仮タイトルは「大野岳Ⅱ」だったのですが、色んなところから電源開発(新たな風力発電所の開発)の話を耳に入ってきてしまうので当記事でまとめて扱うことにします。
大野岳
まずは、南九州市大野岳について触れてみます。
電源開発がどうたらこうたらという話というよりは、
山頂から見た風景で一言申したくなってしまったからです。
上の画像から分かると思いますが、
大野岳から鹿児島市方面を見ていくとお茶畑の間に再生可能エネルギーの一つである太陽光発電用のソーラーパネルが中央に、山頂には風力発電機が並んでいることがわかります。
あくまで個人的な推察ではありますが、太陽光発電を行なっている場所に関しては元お茶畑であったか山林であったかのどちらかなのかなと思われます。
確かに1日あたりの日当たりは良さそうなところではあるのですが…
どの程度の規模でソーラーパネルを置けばい良いのか考える参考資料の一つになればと思ったところです。
(もちろん、電力の適正な出力も考えないといけないことですし)
霧島神宮周辺
大規模なソーラー発電に関しては霧島神宮の近くでも計画が上がっており、
先ほどの大野岳山頂からの画像よりも大きい規模だと考えられます。
イメージとして、霧島神宮駅から霧島神宮へ向かう道の右手にある山の斜面に造成したいもようなのです
ただ、景観的にドン引きする可能性大、年あたりの降水量や天候(霧島という名の通り、霧が派生しやすい地域)のことも考慮に入れているのかどうかわからないところです。
吹上浜の西方
ここからは大規模風力発電所の建設計画について。
吹上浜の西方に世界最大規模の風力発電所を作りたいみたいなのですが、
最初に見た目の問題。
景観的によろしくない。
船舶の航行や渡り鳥のバードストライク問題にも課題になりうると思われます。
もう一点、忘れていたことが。
現在でも薩摩半島西方沖を震源とする地震が時々発生しています。
(鹿児島市内でも揺れる程)
海況も良くないことが結構多く、施設そのものが倒れる危険性は十分ありうるかと思われます。
発電したものをどうやって本土に送電するのかは見ものなのですが。。。
吹上浜の一角には、久多島神社もあります。
八重山
先ほどの吹上浜西方に続いて、鹿児島市と薩摩川内市の境である八重山周辺(いわゆる入来峠のあたり)に大規模な風力発電所を作りたいという輩がいるそうです。
八重山の地図はこちらの通りです。
どうやら、この山の稜線沿いに風車を建てたいのでしょう。
ここに建てたら見た目がうんたらかんたら…
という観点でも書けないことはないのですが、
要約したとしても(少なくとも)2点以上は問題点あります。
まず一つ目は各地域に対する水源池としての役割。
鹿児島市の甲突川や日置市の神之川や八房川、薩摩川内市の樋脇川や市比野川等各河川の水源池であること。
鹿児島市、日置市、いちき串木野市、薩摩川内市各方面への分水嶺にもなっております。
もし、工事が始まってしまった場合、水量や水質に影響が出るものと考えられます。
もう一つは地盤の強度に関して
今回八重山の頂上まで登ってはいないのですが、甲突池の裏手を見た限りの印象から。
(森林関係を専門的に勉強してきたわけではないのですが)
上画像から分かることがあります。
画像奥手に見える竹の一部が倒れているのと、山の全景写真を見ると戦後に植林されたと思われる、杉林があります。
この植林された杉林の場合、天然の杉林に比べて根の貼り具合が弱いので土砂崩れ起こしやすいと言われています。
実際、周辺地域で土砂崩れを起こしていたり、木が倒れていたりしている場所もあります。
ちなみに、現地には3月の中旬に行ったのですがスギの花粉が真っ盛りで木の色が黄色くなっていました。
竹と杉の組み合わせを見る限り、地盤はあまり強くなさそうです。
八重の棚田
甲突池付近から、川の下流の方を見てみると棚田の風景が見られます。
こちらの動画は甲突池周辺の棚田と川の流れを記録したものです。
お時間のある方はご覧ください。
最後に、再生可能エネルギーを取り出す方法
私個人としては、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を使うことに関して賛成なのですが、
ただ、やりすぎというか大規模に開発するのは、いろんな点で避けたほうが良いというスタンスであります。
この画像は過日記事にした山川製塩工場跡になります。
山川町には地熱発電所が稼働しており、安定的に電力を得ることができます。
小さな川に小水力発電所を作る取り組みも行われれています。
また、日本の周囲は海に囲まれており、黒潮などの海流のエネルギーを発電に用いることも全くの夢物語ではなさそうです。
写真の佐多岬沖(大隅海峡)も普段から潮の流れが速いところです。
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