ようやく今回の主役である415系500番台、鹿児島車の話になりそうです。
今回の記事では、415系500番台がまさかの鹿児島地区に進出したことや、
長年にわたって走り続けてきた415系鋼鉄車の九州での運用が
2022年9月23日の朝、終わりを迎えたことについて触れていこうかなと思っています。
415系500番台とは?
常磐線の混雑緩和とつくば万博に備えて登場した番台
常磐線の混雑緩和を目的として1982年より製造された(近郊型電車としては初の?)ロングシート車になります。
4両編成×24本の計96両が勝田電車区に新製配置されました。
特に、1984年製513編成以降の車両は、翌年開催されるつくば万博輸送に向けイメージアップをはかった仕様として、
これまでの交直流電車の標準色であった赤13号とクリーム4号のいわゆる「赤電」から
クリーム10号に青20号帯の「白電」に
変更されました。
九州へ
国鉄時代の1986年に、K73-77の5編成が勝田電車区から南福岡電車区へ転属となり、
その後国鉄民営化を迎え、JR九州へ継承されました。
これらがFm513-517編成(後のFk513-517編成)となります。
2007年、鹿児島に転属
これまで、九州南部地区のJR線では急行型の475系や近郊型の717系が主力で2003年からは直方から817系も転属してきましたが、
朝夕ラッシュ時の乗降や輸送力には難がありました。
そこで、老朽化した475系を置き換えるのもあり、
北部九州地区で働いていた415系500番台Fm513-517までの 5編成が、南福岡電車区から鹿児島総合車両所に転属することとなりました。
今まで都会だと思っている福岡都市圏や北部九州地区でしか3扉の近郊型電車4両編成の電車を見る機会がなかったのと九州新幹線が開業するのもあって、
これで鹿児島も都会の仲間入りしたのかなぁと、導入された当初はそう思っていました。
415系500番台鹿児島車、各編成の画像
導入された目的は主に朝夕のラッシュ時対策ということで昼間走っていないのもあり、
私のフォトライブラリーで走行している415系の画像を探すのに苦労しました。
Fk513編成
記念すべき白電第一号の車両でした。
ただ残念ながら、Fk513編成だけは画像が見つかりませんでした。
ちなみに、離脱前の記憶として車両の痛みは激しく、塗装の剥げや車体の錆が目立っていました。
Fk514編成(唯一の車内画像付き)
なぜかFk514編成には乗車する機会が多く、ちょくちょく見かけていたので一番画像が残っています。
ただ、乗り心地的には跳ねるように揺れるので「じゃじゃ馬」な存在でした…
というのは、415系は台車にコイルばねを使用しているのに加え、
南九州地区JR線の線路の保線状態が良くないことが影響していました。
(同様の理由で、指宿枕崎線で使用されるキハ40、47系列運用の列車も線路の保守具合によって縦揺れを起こすことがあります。)
車内の様子
鹿児島中央駅に到着したてのFk514車内にて。
ご覧の通り、ロングシートと大量の吊り革がぶら下がっています。
画像荒れていますが、誰も乗っていない列車内を撮るタイミングはなかなか難しかったのです。
というのは、朝の運用が終わり終着の鹿児島中央駅に到着後、
乗客を下ろしたらすぐに車庫に回送されるので、撮れる時間はほとんどありませんでした。
ブロワー音
取り急ぎ、車内の写真を撮ったら車外へ。
国鉄型特有のブロワー音が響いていました。
流しノッチ
程なくして列車は車庫に回送されていきます。
ここからは編成画像
下の画像は、夕刻の鹿児島本線運用の一コマです。
Fk515編成
こちらの編成については、主に朝の一コマになります。
まずは公園の桜と一緒に。
続いては雪景色の桜島とFk515。
Fk516編成
走行している画像は下の1枚のみでした。
車庫で眠っている様子は後ほど。
Fk517編成
列車は夕方の16:30過ぎに鹿児島中央発都城行きとして鹿児島中央〜都城間を1往復半し、
都城駅で1晩夜間滞泊した後、翌日の朝都城発鹿児島中央行きとなり帰ってきました。
(この編成以降の車両だと思われますが)、ドアエンジンの変更がありました。
これまでの編成ではドアを開ける際にエアー音がしていたのですが、
この編成ではドアを開ける時には音はせず、閉める時に音が聞こえていました。
513編成の項目でも触れたのですが、車体に錆が見られていました。
Fk520編成(JR東日本からの譲渡車)
2008年、JR東日本から運用離脱で余剰となった415系500番台2編成(K607、K620)と1500番台1編成(K525)がJR九州へ譲渡されました。
(ちなみに、620編成は鹿児島総合車両所で受け入れ整備、改造をされました。)
後のFm507、Fm520、Fm1501となり南福岡車両区に配置、
このうち507、520編成は2012年には大分にいた0番、300番台を置き換えるために大分車両センターへ転出。
さらに、Fo520編成は2016年3月より鹿児島車両センターに転属することとなりました。
他の415系500番台513-517編成の車両とは外観や座席の形が少し異なっていました。
ここで、車両の端に注目。転落防止用の幌がついているのが特徴です。
それと、ドアのガラスを支えているゴムの色がグレーとなっており、九州に在籍する編成の黒色とは異なります。
後で紹介するFo507にも幌がついています。
座席の形は同じロングシートでありながら、バケットシートになっていました。
また、走行時の揺れ方が他の編成とは異なり、横に揺れるという感想もあったそうです。
最後まで鹿児島にいるのかと思いきや、
2022年3月、再び大分へ旅立ちFo520編成となり、最後を迎えました。
番外Fo104クロスシート車編成とFo507ロングシート車編成(大分車)、疎開留置
ここでは大分車の運用離脱後、鹿児島で疎開留置されていた編成の画像です。
まずは、Fo104編成から。
前回の記事でも登場したのですが、この編成は2020年に運用離脱した未更新のボックスシート車でした。
車内は製造当初からのボックスシートで、塗装の色も青緑色だったと思います。
更新車ですと、車内の色がグレー調になったものやロングシート改造されたものなどがいました。
続いては、Fo507編成ロングシート車です。
こちらは他の500番台編成より早く、2021年に運用離脱をしました。
先ほど登場したFk520編成と同様JR東日本からの譲渡車であるため、
車端部には転落防止幌がついており、ドアの押さえゴムの色がグレーになっております。
他の500番台車に比べ廃車が早かったのは、製造時期が早かったためかと考えられます。
2022年9月22日、415系500番台を含めた白電の運用終了。
前々から予想はされていたのですが、2022年9月23日、西九州新幹線開業に伴うダイヤ改正により
415系100番200番台と500番600番台鋼製車、いわゆる白電の運用が終了しました。
同時に713系の2編成も運用が終わったようです。
ラストランの画像は無いのですが、運用終了後の車両センターで寝ている編成の画像でこの記事は終わろうと思います。
左手に見える713系でも運用離脱が発生しており、Lk1とLk3の2編成は運用から離れたようです。
今後の南九州地区において電車は普通の817系、特急の787系になり全てワンマン運転になります。
817系についてはまた後日触れていく予定です。
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