今回のテーマ、えびの駅は本ブログでは初の吉都線の駅になります。
えびの駅はこれまでこの記事で軽く触れた程度なのですが、改めて当駅を訪れる機会ができたので色々と記録したいと思います。
まずはえびの駅の場所から。
当駅は宮崎県えびの市大字栗下にあり、えびの市役所が近くにあります。
詳しくはわからないのですが、駅の近くにラーメン屋さんが多いのでしょうか?
地図を見ると食事処が結構ありそうです。
それと酒造会社があるようです。
えびの駅の歴史を少々。
当駅は1912年10月1日に鹿児島本線の駅だった吉松駅から分岐して、吉松 – 小林町間が宮崎線として開業した際、加久藤駅として誕生しました。
1917年、宮崎本線へ1923年日豊本線へ、1932年吉都線へと改称。
最初は有人駅だったものの、1962年9月20日には貨物営業廃止の後、1984年2月1日荷物扱い廃止。
1986年11月1日電子閉塞装置導入により無人駅化。
1990年11月1日、えびの駅へと改称。
2014年4月25日、えびの駅本屋が登録有形文化財となりました。
えびの駅本屋(木造駅舎)。
先ほど触れた通り当駅の本屋(駅舎)は登録有形文化財になっているので、肥薩線の嘉例川駅や大隅横川駅と同様見所満載となっております。
下に掲げられているプレートは撮り忘れました。すみません。
2019年にえびの市付近に行く用事があって当駅には何の情報もないままふらっと訪れたことがあったのですが、佇まいが非常に良いなあと思ってから早6年経ちました。
2025年の5月末、時間が取れたので肥薩線と吉都線の駅を訪ねてみようと思い立ちやっと来ることができました。
とりあえず駅舎の全景からおさめましょうか。
通常駅舎と表現することが多いのですが、文化遺産のデータベースには「本屋」として登録されています。
「駅舎」の正式名称は「駅本屋」として理解して良さそうです。
駅本屋と列車。
ここからは2025年、再び当駅を訪れた記録を中心に書いていこうと思います。
すぐさま改札口が入るように、駅の正面向きにアングルを変えてみました。
吉都線の列車は昼間数時間にわたり走っていない時間帯があるのですが、16時を過ぎると1時間あたり上下線とも1本の運用があるようです。
そのため、列車を撮影するとなると夕方が撮影しやすそうです。
(ただし、冬場は陽が沈む時間が早くなるので注意が必要ですが)
美しい夏キリシマ
2003年公開のえびの市出身黒木和雄監督の日本映画、「美しい夏キリシマ」のロケ地として当駅が使用されました。
作品中、駅名は「霧野駅」として登場しています。
駅舎入り口付近に建立されています。
本屋内。
最近知ったのすが、当駅の改札口のアングルが2000年春の「青春18きっぷ」ポスターで使われました。
2019年に訪れた際、広めの画角にはなるのですが近い感じで撮ったものがありました。
この写真と縦位置で、改札口をローアングルで撮影したら、先ほど触れたポスターのようになると思います。
また、昔は改札の上に時刻表が掲げられていたようですね。(跡は残っています)
駅舎の説明は、こちらの板に書かれています。
運賃的には当駅から隼人駅、国分駅、加治木駅と都城駅、西都城駅、日向庄内駅が¥1,300の同額となっています。
時間的に両方向とも当駅から1時間15分程度なので妥当な料金なのでしょう。
鹿児島中央駅から山川駅までと感覚が似ているようです。
時刻表に関して、後で触れるのですが当駅で列車交換ができるので朝7時台の1本ですが上下列車1分違いで発車する列車がいます。
新型コロナウイルス感染症とは全く関係なく、昔の国鉄の切符売り場はこんな感じだったようです。
駅の窓口内には鉄道関係の物が展示?されていました。
夕景。
木製のベンチが置かれているのと、嘉例川駅と同様壁沿いにも座るところがあるようです。
改札口が入るよう左に振ってみました。
吉都線は北西〜南東方向に線路が伸びているのもあって、えびの駅の駅舎内から夕陽が見えます。
(嘉例川駅や大隅横川駅では見えません)
ホームから。
駅舎を見た後はホームに入ってみることにしました。
青春18きっぷのポスターでは改札が鉄製だったのが、どこかのタイミングで木製へと変更されています。
先ほど触れた映画「美しい夏キリシマ」の撮影にあたり、
窓枠もアルミサッシから木へ変更されたのでその際に変わったのでしょうね。
駅舎内や駅の全景を撮るなら広角レンズを使った方がいいかもしれませんね。
えびの駅の構造
1面2線の島式ホームとなっています。
面白いのは、駅本屋から構内踏切を渡りホームに向かうとすぐに待合室があります。
待合室内は撮っていないのですが、ベンチが備え付けられています。
今回は撮っていないのですが右に振って構内踏切や駅のホームと霧島連山を入れたカットも撮っておけばよかったです。
吉都線の駅では列車が停まらない位置のホームは金網で仕切られているようです。
なお、原則列車2両分までのようですが、「ななつ星in九州」号が停車するので金網に扉がついているみたいですね。
肥薩線の駅と同様8両編成の列車は余裕で停められそうですが。
左側駅舎寄りが1番乗り場(小林、都城方面)、右側が2番乗り場(吉松方面)となります。
ホームからの眺め。
スロープが開業当初に比べてゆるくなっているようです。

左側に夷守岳(ひなもりだけ)と丸岡山、中央付近に甑岳と韓国岳、白鳥山、右寄りに栗野岳と飯盛山があるのはわかるのですが、他の山については知識がないのでごめんなさい。
<参考>霧島火山案内板
なお、2025年7月現在噴火が見られる新燃岳はえびの駅からだと見えないようです。
アングルを右に振ってみます。

本格焼酎「明月」がで知られる焼酎蔵になります。
さらに西の方に振ってみます。
先ほど触れたとおり、西側を見ると夕陽が見えていました。
そのため、当駅では嘉例川駅や大隅横川駅では撮れない夕陽と駅舎の写真が撮れます。
今回は撮っていないのですが、タイミングが合えばここに列車も絡めることができそうですね。
駅名標
JR九州でよく見かける標準的なデザインとなっています。
吉都線や肥薩線でよく見かける丸ゴシック体ではないようです。
後日取り上げる予定ですが、京町温泉駅やえびの飯野駅と同じフォントが使われています。
また、吉都線沿線の各駅では、ダルマのイラストが使われています。
霧島連山が入るように、ちょっと引いた画角でも。
左手に夷守岳、中央に韓国岳が入るようにしました。
列車と。
ちょうど発車しかけのキハ40(4928D)がいました。
駅名標が入るようにしたのですが、少し車体が隠れてしまったので停車中の様子も撮っておけばよかったところですね。

このアングルもしくは(まだ左に振って駅名標を入れこむのも良い)でも停車中の列車と駅舎の写真を撮っても面白いかなあと思います。
吉都線の線路は比較的に直線区間が多く、トンネルが1個も無いのが特徴となっています。
したがって、遠方を走る列車を望遠レンズを使って撮影しても良いかましれません。
最後に
えびの駅は肥薩線の嘉例川駅と同様すごく撮り甲斐のある駅だと思います。
また、「ななつ星in九州」号霧島コースが運行される週の木曜日には当駅でお昼ごろ1時間50分ほど停車するのでここでななつ星in九州を狙っても面白いかもしれません。
先ほど載せた時刻表のとおり、10時から12時台まで定期列車の運用はないため、ななつ星号は長時間停車することが可能なダイヤとなっています。
終わりにホームから見た駅本屋の写真で締めようと思います。
お読みくださりありがとうございました。
お時間がありましたら、肥薩線・吉都線のブログをご覧ください。
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