先日投稿した西方お立ち台で、「ななつ星 in 九州」が登場したので、今回はななつ星号の停車駅である肥薩おれんじ鉄道線、牛ノ浜駅について書こうと思います。

地図を載せています。

現在では阿久根市大川になっていますが、1922年の駅開業時の地名、出水郡阿久根村字牛之浜からきているようです。

なお、鹿児島県内の「の」がつく駅ではほとんど「之」の字が使われるのに対し、牛ノ浜駅くらいでしょうかさ省略された「ノ」の字が使われております。

道の駅阿久根から見た牛之浜海岸と牛ノ浜駅。
道の駅阿久根から見た牛之浜海岸と牛ノ浜駅。

「之」の字で混乱するのですが、駅の目の前には景勝地である牛之浜海岸があります。

東シナ海の荒波に揉まれた奇岩の乱立する海岸で,阿久根県立自然公園の中に位置しています。

「牛之浜」と言われるようになった由来は諸説あるようで、

岩が牛のように見えるからという説もあれば、

「牛ノ浜」の「牛(ウシ)」は動物の牛ではなく「岩や丸太等で作った木組みや積み上げられた石」のことであり、この木組みや石が薩摩黒牛の背中や群れに似ていることから「牛ノ浜」と名付けられたものが地名として定着したもので、放牧や牧場とは関係ない。

この地の海岸は古くから荒波だったため高波の被害が多かった。そこで木組みをして石を積み上げて「ウシ」を築き、海岸(浜)を守ったのがこの地の由来である。現在でもこの一帯の沿岸には「ウシ瀬」と呼ばれる当時に作られた人工岩や木組みが残っている。

といった説もあるようです。

西方海岸にある人形岩や薩摩高城駅近くにある岩肌も近い感覚ではあるのですが、牛之浜の岩肌は他のところに比べて黒っぽく見えますね。

黒い岩肌が姿を表しています。
黒い岩肌が姿を表しています。
牛之浜漁港から。
牛之浜漁港から。

岩場があるため、漁や釣りに向いているのでしょう。

牛之浜景勝地の象徴、スズメ瀬。
牛之浜景勝地の象徴、スズメ瀬。

まだ明るい時間帯に撮ったのですが、夕日が見える時間帯に撮影する人が多いようです。

夕時の牛之浜景勝地。
夕時の牛之浜景勝地(3月撮影)。

もう少し夏場に近ければ、スズメ瀬の鳥居と絡めることができそうです。

また、国道より下の海岸付近から撮るのもいいかもしれませんね。

1922年10月15日、鉄道省川内線の駅として開設。

1927年10月17日、八代〜川内の海側開通により、鹿児島本線へと改称。元の鹿児島本線は肥薩線へ。

1961年9月1日、 貨物取扱廃止。

1970年8月21日、駅での荷物取り扱いが廃止となり無人駅へとなる。

1987年から2015年まで、駅舎跡にドライブイン「まくらぎ茶屋」うどん・そばの店「めん処ふくなが・牛ノ浜店」を営業。

2004年3月13日、肥薩おれんじ鉄道へ移管。

2016年、店舗解体。

こういった流れになります。

肥薩おれんじ鉄道線のホームは元鹿児島本線だったのもあり、棒線駅はほどんどありません。

牛ノ浜駅のホームも2面2線の相対式ホームになります。

当駅には3月と8月の土曜日2回、ななつ星停車中の時間帯に訪れているので、色味や雰囲気が異なっていることがわかると思います。

「ななつ星in九州」号は原則毎週土曜日の夕方17:14から18:13まで、当駅で1時間ほど停車します。

この時間帯に大勢の方が列車を見に来るようです。

牛ノ浜駅の入り口。
牛ノ浜駅の入り口(3月撮影)。

駅舎はなく、無人駅となっています。

かつては駅舎跡をドライブインやうどん屋にしていたようですが、今は跡形もなくなっています。

顔はめパネルが設置されていました。

現在は砂利になっているところに駅舎やうどん屋さんがあったと思います。
現在は砂利になっているところに駅舎やうどん屋さんがあったと思います(3月撮影)。
牛ノ浜駅の駅名標。おれんじ鉄道標準のデザインです。
牛ノ浜駅の駅名標。おれんじ鉄道標準のデザインです(3月撮影)。
牛ノ浜駅の駅名標。
牛ノ浜駅の駅名標。こちらははまさきちいさんのイラストです。

薩摩大川駅と同様、当駅は阿久根市にあるので当市出身の漫画家”はまさきちい”さんによるイラストが使われています。

牛ノ浜駅の跨線橋から。
跨線橋から川内駅方面(3月撮影)。

鹿児島本線時代、主に1時間あたり1本の特急「つばめ」を高速で走らせるため、それと寝台特急「はやぶさ」「なは」貨物列車の運用もあり本線は山側のホーム、2番乗り場と直通する線形をとっています。

したがって、長時間停車をする「ななつ星」号は駅入り口のある1番乗り場に停車します。

上の画像は、2番乗り場に上り列車が入線してきたところです。

なお、通常の列車は上下線とも1番乗り場を使用することが多いようです。

こちらは出水駅方面の眺めです。
こちらは出水駅方面の眺めです(3月撮影)。

ななつ星号の客車7両+機関車1両の8両編成に比べて、普通列車の1両編成は短い。

駅のホームに掲げられている停車目標の「3」という字が残っていますが、かつての475系が入ってた頃の名残りかもしれません。

2番乗り場には扉付きの待合室もあります(3月撮影)。

また、ホームの長さが1番乗り場よりも2番乗り場の方が長いように見えますが、上下線のホームの位置が違うからかもしれませんね。

ひょっとしたら、元々ホームの長さが3両分しかないような気もします。

薩摩高城駅より短いような感覚がします。

すでに画像では現れていますが、ななつ星 in 九州号が停車していましたので、その時の様子をあげてみようと思います。

ホーム上から狙える分狙ってみました。

まずは車体に掲げられているエンブレムから。

ななつ星 in 九州のエンブレム。
ななつ星 in 九州のエンブレム(3月撮影)。

車体の色はロイヤルワインレッド、もしくは古代漆色だそうです。

ロゴは金色を使用しています。

普通列車の車体とは異なり、整備が行き届いているようで車両を撮っていると反射(テカリ)があって、撮影者が映り込む仕様となっています。

(特に鹿児島地区の普通列車の窓ガラスの汚れがひどく、車窓の楽しめる列車が少ない)

行先票はサボを使用しているようです。
行先票はサボを使用しているようです(3月撮影)。

1泊2日九州周遊コースのため、博多→鹿児島中央→博多となっています。

先ほどの発言少々訂正。

沿線の木々が影響しているのか、車体に横向きの引っ掻き傷が多数ありました。

沿線にこんな感じのところがあれが、車体に傷つきそうです。

車両形式はマイネになるようです。
車両形式はマイネになるようです(8月撮影)。

客車の形式についてはよく知らないのですが、77系客車になります。

なお、国鉄時代戦時中にいた70系客車とは別形式です。

後から築きたのですが、上の写真もう少し左に振っていれば星が7つ入れられたなあと今になって反省しています。

車体には九州各地の地名もレタリングされています。
車体には九州各地の地名もレタリングされています(8月撮影)。

編成全体を狙ってみたいと思いますが、肥薩おれんじ鉄道線の各駅は列車の有効長2両以外のホームには立ち入りことができないので編成全体を狙うのはかなり難しいと思います。

2番乗り場から狙ってもよかったのですが、逆光になるので車体が真っ黒になってしまうので今回はパスしています。

ということで、ホーム外に出ます。

客車側面を狙ってみます。

車体にはKGOSHIMAの文字と星7つが。
車体にはKGOSHIMAの文字と星7つが(8月撮影)。

先ほどの写真では入りきらなかった星が7つ分とKAGOSHIMAのレタリングを収めることができました。

ホームの柵があるのは仕方ありません。

次に機関車を狙ってみましょう。

DF200形7000番台ディーゼル機関車
DF200形7000番台ディーゼル機関車(3月撮影)。

水平垂直を意識したのですが、停車目標の標識と機関車に書かれているエンブレムと重なってしまいました。

撮影位置を微調整(8月撮影)
撮影位置を微調整(8月撮影)

後ろの客車をもうちょっと入れたかったのですが、機関車に描かれてるエンブレムが停車目標の看板と重ならないように調整しています。

正面向きに振ってみたものです。
正面向きに振ってみたものです(8月撮影)。

編成全体を撮るなら多くの撮影者がいるけど、嘉例川駅の方が良さそうですね。

もしくは折口駅あたりはどうなのでしょうか。

1号車と2号車。
1号車と2号車(8月撮影)。

確か、3号車まではJR九州の小倉総合車両センター(いわゆる小倉工場)で製造されています。

4号車から7号車までは日立の笠戸事業所で製造になります。

最後に客車の最後尾を見てみましょう。

列車の最後尾。
列車の最後尾(8月撮影)。

展望車になっており、誰がしたのかわからないのですが、

「みなさまによいことがいっぱいありますように」

と書かれてるボードを見かけました。

ななつ星号の記録ができたところで今回は終わりにしようと思います。


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