薩摩塩屋駅を見つけ出すまで、秘境駅と言われる所以。

前回取り上げた白沢駅や、大山駅もなかなか駅の入り口が分かりにくく苦戦したものですが、

まだ両駅はホームの片方に踏切があるため、手元に地図がなくとも、

道路をたよりにすればなんとか見つけることができます。

ところが、そういう手段で発見することができない駅も存在します。

それが今回の主役、薩摩塩屋駅です。

いわゆる「秘境駅」と言われてもおかしく無いようなところにあります。

(厳密には違うのかもしれないですが…)

まずは、この写真から。駅近くの踏切にて。(松ヶ浦、頴娃方面から)

薩摩塩屋駅近くの踏切にて。
薩摩塩屋駅近くの踏切にて。(2020年撮影)

ここからは、ジャングルのような緑地の先に駅のホームと確認用のバックミラー、屋根が見えます。

駅らしきものは見えますが、線路沿いに道はないし、たどり着く方法がわからないのです。

下の地図を参考にしていただきますとわかるのですが、

頴娃側の踏切から見ると駅にたどり着くための道路がほぼ無いことがわかります。

とりあえず踏切から山手の方へしばらく向かったところで狭い道を左折、

駅のホームっぽいところが見えたので再び左折して駅の裏手にたどり着くけど、

残念ながら、それでもホームには行けないのです。

反対側(枕崎側)の踏切から

こちらは枕崎方面から見た薩摩塩屋駅。
こちらは枕崎方面から見た薩摩塩屋駅。(2020年撮影)

こうしてみると、先ほどの頴娃方面から見た時よりだいぶ近づいてきた感じがします。

それでも、駅の入り口は見つからないのです。

どこから入れば良いのか?(2023年追記)

では、どこから入ればいいのでしょうか?

先ほどの地図をもう一度見てみましょう。

駅にたどり着くまでの正解のルートは、素直に国道226号線、中塩屋バス停と西塩屋バス停の間にある細い道路から住宅地に向かい、

とある住宅の横をすり抜けたところに砂利の広場があって、

そこが薩摩塩屋駅の駅前広場ということになるそうです。

うまく説明できないので、画像も見てみましょう。

頴娃方面・松ヶ浦からさらに枕崎方面へ進むと中塩屋のバス停があり、その先に信号機が見えます。

そこから少し進むと小さな路地が見えてきます。

または枕崎方面から西塩屋バス停を少し過ぎたところといっても良いでしょうね。

次の画像は、国道226号線枕崎方面から見た薩摩塩屋駅の入口になります。

国道226号から開聞岳が見えます。
国道226号から開聞岳が見えています。(2023年撮影)

※駅入り口の看板等、案内は一切ありません。

薩摩塩屋駅への入口。
薩摩塩屋駅への入口。(2023年撮影)

この小道を進むと四つ角?(こちらでは十文字ともいう)、

見方によれば舗装された三叉路と近くに砂利道が見えてきます。

分かれ道があって、どちらに行けば良いのかわからない
分かれ道があって、どちらに行けば駅に着くのか良くわからない。
振り返る(国道の方を向く)と、こんな感じです。
振り返ってみる(国道の方を向く)と、こんな感じです。

もう一度、駅の方向に前進します。

先ほどの交差点、砂利道をさらに進むと砂利を敷き詰められた広場のようなものが見えてきました。

砂利と草木に覆われた広場みたいなところに着きました。
砂利と草木に覆われた広場みたいなところに着きました。

ホームらしき設備が見えます。

左の方に視線を振ってみます。

薩摩塩屋駅の駅名標が見えてきました。
駅名標が見えてきました。

そう、ここがかの有名になってきた薩摩塩屋駅です。

やっとたどり着けました。

<参考>石垣駅の駅前も似たような感じですが、薩摩塩屋駅に比べればわかりやすい。

国道から駅のホームまでの道のりは動画でも紹介する予定です。しばらくお待ちください。

薩摩塩屋駅の構造(2023年追記)

まずは駅名標から。

2面とも、オリジナルデザインの駅名標になります。

薩摩塩屋駅の駅名標。
薩摩塩屋駅の駅名標。(駅入口側から見える面、2023年撮影)

駅の入り口から見える方は、植物のイラストが描かれていました。

「緑のトンネル」と関係するのでしょうか?

薩摩塩屋駅の駅名標。(プラットホームから見える面、2023年撮影)
薩摩塩屋駅の駅名標。(プラットホームから見える面、2023年撮影)

一方、ホームに面した方には、波と「黒ぢょか」のイラストが描かれています。

これは、当駅の近くに焼酎工場があるので、それに由来しているものと思われます。

続いて線形も見ていきましょう。

薩摩塩屋駅の駅名標とホーム(2023年撮影)
薩摩塩屋駅の駅名標とホーム(2023年撮影)

これまでに紹介した指宿枕崎線末端区間の各駅(薩摩板敷松ヶ浦大山白沢など)と同じような棒線駅なのですが、

冒頭に載せた画像のようにホームにかかっている屋根の庇が他の各駅とは違い、

両側についているのが特徴となっていました。

薩摩塩屋駅ホームから。(頴娃方面、2020年撮影)

また、当駅のホームから頴娃駅方面を見てみると、ホームの端からしばらくS字カーブしているように見えます。

鉄道関係の知識がある方ならわかると思いますが、この駅は島式ホームになって、列車交換ができるように設計されていたのでは無いかと考えられます。

ただ、思ったより旅客需要がなかったため、列車交換設備の設置はされないまま今に至ったものと思われます。

(そのため、山川〜枕崎間では西頴娃駅でのみ列車交換が可能であり、1日あたり運行可能な列車の本数に制限が発生します。7~8往復くらいだった思います。)

薩摩塩屋駅ホームから。(枕崎方面への眺め)
薩摩塩屋駅ホームから。(枕崎方面への眺め、2020年撮影)

こちらは反対に枕崎方面を見たものになります。

先ほどと同様にS字カーブを描いています。

上屋撤去。(2023年追記)

薩摩塩屋駅も、他の指宿枕崎線末端区間の駅と同様、上屋とベンチが撤去されていました。

一番最初に載せた写真のアングルで、2023年に撮り直したものです。

少しわかりにくいのですが、上屋が撤去されていました。
少しわかりにくいのですが、上屋が撤去されていました。

順番前後しますが、駅の入り口も見ていきましょう。

特に何も描かれていいないのですが、スロープがあるのでここがホームへの出入り口となります。
特に何も描かれていいないのですが、スロープがあるのでここがホームへの出入り口となります。
時刻表やお知らせなどの掲示板。
時刻表やお知らせなどの掲示板。

幻の設備

留置線とおもわれる設備。
留置線とおもわれる設備。(2020年撮影)

うまく表現はできないのですが、上の画像はホームの乗降口とは反対のところにある、

保線車両が留置できるための留置線があります。

このことから推測するに、当駅(の利用客は少ないのですが西頴娃〜枕崎のほぼ中間に当たります)では列車交換ができるように想定されていたのではないかと思われます。

国鉄にお金と車両があれば、ここに列車交換設備を作ることができていたのかもしれない。

そんな想像をして、今回は締めようと思います…

と締めたいところ(続きは別記事にしようかなあ)と思いましたが、

ここからは、一部界隈で当駅のことが話題になってきているのでもう少しお付き合いください。

薩摩塩屋駅名物、緑のトンネル!(2023年追記)

全く触れなかったのですが、先ほど述べた駅の構造と線路脇に育っている植物たちのおかげで、

当駅のホームからは一躍有名になった「緑のトンネル」を見ることができました。

そこで、ここからは何枚か緑のトンネルを通過する列車たち載せてみることにしましょう。

薩摩塩屋駅のホームから見える緑のトンネル。
薩摩塩屋駅のホームから見える緑のトンネル。

線路の両脇から草木がしっかりと生えているのと、先ほども触れたように当駅の周辺でS字カーブを描くため、

上の写真のように、駅のホームから緑のトンネルが見えます。

続いて、接近する列車も入れてみます。

見えてきました。
見えてきました。
薩摩塩屋駅、緑のトンネルを通過する列車。
薩摩塩屋駅、緑のトンネルを通過する列車。
車体が傾いています。
車体が傾いています。
入線します。
入線します。

トンネル内を走行すると列車にはほとんど日が当たらないため、

(特に晴天時での撮影は)露出を合わせるのが難しいものと思われます。

一方で、トンネルの外は直射日光が当たります。

そのため、明暗差が激しくなります。

反対に、曇り空の方が光の当たり具合が一定しているため、摂りやすいかもしれませんね。

隣の松ヶ浦駅と同様に写真映えするのですが、県外からの人も含め数名の方が撮影に来ていました。

列車到着。

薩摩塩屋駅に停車中の列車。
薩摩塩屋駅に停車中の列車。
終点、枕崎に向けて出発します。
終点、枕崎に向けて出発します。
先ほどもあげたのですが、枕崎方面の姿も緑が生い茂っています。
先ほどもあげたのですが、枕崎方面の姿も緑が生い茂っています。

駅のホーム周辺は除草されていましたが、少し離れると線路も緑に覆われていました。

こちらは、指宿枕崎線の沿線風景になりますので、こちらもご覧ください。

最後にもう一枚、緑のトンネルの画像を。

緑のトンネルを行く列車と軽トラ。
緑のトンネルを行く列車と軽トラ。

「踏切通過後の列車と踏切を渡る軽トラック」といった説明でしょうか。

決して事故になりかけりるところではありませんので悪しからず。

こういったところで今回は終わりにしようと思います。

ありがとうございました。


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