大根やぐらとは…
薩摩半島や大隅半島の一部地域(南九州市や南大隅町)、宮崎県では冬場(12月〜1月のあいだ)になると下の画像のような光景が見られます。この写真は南九州市頴娃町のどこかの農道沿いにて。
いわゆる大根やぐらと呼ばれるものです。要するに三角形に組み立てられた櫓に大量の大根を干すことです。
大根を干すこと(寒干し)自体は全国各地で軒先や長い竿に吊すのでそれほど珍しいものではないのですが、
畑の中に長さ数百メートル、高さ7~8メートル、10段くらいの横棒が渡された櫓が組まれており、その横棒に大根がびっしりと吊るされている光景は圧巻です。
なぜこの地にあるのか
おそらくこの地が大根を栽培するのに適しているのと、海に面しているので海風を浴びることで寒干しがしやすいことで大根やぐらが発祥したのでしょう。
櫓の中はトラックが通れるほどの幅があるので、干し上がった大根はトラックの荷台に落とせば大丈夫かと思われます。
干し始めてから約10日ほどで水分は抜けるそうです。辛みが消え、旨味が増えるそうな。
最後に開聞岳と大根やぐらの2ショットで締めようと思います。
2022年春追記。
個人的には青空と大根やぐらの2ショットが撮りたかったのですが、念願かなって撮れる機会がありました。
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[…] 大野岳の駐車場に向かう途中で、冬の頴娃町名物である大根やぐらを見かけることができました。 […]
故郷の頴娃町を離れ、姶良市で暮らしていると、子どもの頃に見かけていた大根やぐらのある風景が宝に感じます。大人になってからたくあんが大好きになったので、ますます惹かれる大根やぐらです。
コメントありがとうございます。同じ鹿児島県内でも大根やぐらを見れる地域はほんの一部、しかも12~1月くらいしか見れない風景なので非常に貴重なものになります。