前回に続き佐賀県と長崎県の佐世保市周辺の記録になります。
今回の目的地は九州の西の端の何処か。
1コースでは佐賀県の中央部を縦断したのに対し、2コース目はずっと西の方に向かってみることにしました。
鳥栖市
今回は佐賀県鳥栖市から始まります。
おそらくこの2コースと背振(せふり)山地を行けば佐賀県は網羅できるのではないかと思います。
佐賀県鳥栖市。
まさに九州の交通の要所です。
北に福岡。南に熊本、鹿児島。東に大分。西に佐賀、長崎がある。
かつて鳥栖の町並みを散策したことがあったけれど、残念ながら特に古いものがあったかどうか記憶には残っていません。
と思いきや、鳥栖駅の駅舎自体が築110年を超えているそうです。
確か、駅ホームの屋根を支えている柱に古レールを使用していたかと思われます。
駅前にはサッカースタジアムがあり、市内には大きなアウトレットモールはあるので買い物客はいるのでしょう。
前置きはこれくらいにして佐賀横断編のスタート。
吉野ヶ里公園
まずは吉野ヶ里公園に寄ってみました。
古代の集落跡だからそんなに広くはないだろうと思っていたがそんなのは間違いでした。とにかく広い。
家族連れで一日遊ぼうと思えば遊べるかもしれません。
この場所は高台にあり濠もあることから、集落というよりはひとつの大きな“要塞”だったといわれています。
いわゆる“城”の始まりなのかもしれないですね。
僕はそこまで古代のことについて詳しくないのですが、
「邪馬台国は九州にあるのかそれとも近畿にあるのか」
いまでも論争になっており結論は出ていないらしいです。
卑弥呼様かぁ。
まあ余談(ちょっと時代が進むので)ではありますが最近は聖徳太子の存在も議論されているそうです。
聖徳太子はいなかったとも言われており、歴史の教科書に出てこないという話を小耳に挟んだこともありました。
広い敷地と展示物の多さ
竪穴式住居や高床式倉庫、物見やぐら、勾玉、鏡、遺体を入れるための壷。
などなど。様々なものが発掘されたり復元されたりしていました。
現在も発掘の方は続いているそうです。
僕が訪れた当日は非常に暑かったのですが、竪穴式住居の中はエアコンなしなのにも関わらず非常に涼しかったです。
これなら都会にいるよりずっとすごしやすいのではなかろうかと思います。
弥生時代は亡くなるとこの中に入れられて埋葬されたらしいです。
僕が吉野ヶ里公園の中で一番びっくりしたものです。
古代と現代が入り混じる。古代人も空を見上げていたのだろう。
吉野ヶ里公園を後にした僕は再び西に向かいました。
佐世保線の列車に乗り、武雄温泉へ
佐賀市を通過し、武雄温泉へ。途中、肥前山口駅(江北町)は長崎本線と佐世保線との分岐点になります。
今回私は佐世保の方に進むことにしました。
佐賀県南部について少々紹介
なお以前、長崎方面(南の方)に向かったことがあったのでちょっとだけお話を。
南の方に向かうと東に有明海を望むことができます。
鹿島市(肥前鹿島駅)到着。祐徳稲荷と有明海、むつごろうが有名です。
あとは特になかったはず。
いや、カニ好きな方だと竹崎カニを食べにその先の佐賀県太良町まで足を運ぶ方もいらっしゃるそうです。
いわずと知れた温泉街。
最近では「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ地としても有名になったところでまあります。
武雄温泉駅からバスで30分ほど走れば美人湯でもある嬉野温泉にも行けます。
2022年追記。嬉野温泉には2022年秋に開通する長崎新幹線の駅になるそうでうです。
(これまでは武雄温泉駅からJR九州バスの嬉野温泉行きが発着していますが、今後このバス路線は残るのでしょうか)
かつては吉田松陰や宮本武蔵なども武雄温泉まで入りに来ていたそうです。
上の武雄温泉楼門ならびに新館はいずれも辰野金吾作。
国の重要文化財に指定されています。
武雄温泉に入る
せっかくの機会なので僕も殿様湯ではないのですが、武雄温泉の公衆浴場に入ってみました。
アルカリ性泉質のせいかちょっと入っただけで肌がつるつるになったのでびっくりしました。
泉質がここまで個性的なものは九州では珍しいなと思います。
(温泉といっても僕がこれまで鹿児島市内の銭湯にしか入ったことないからそう感じたのかもしれませんが。ちなみに鹿児島県指宿市にも殿様湯は存在します。)
思う存分入った後、市街地を歩いてみました。
一時期は賑わっていたらしく、そこそこ温泉宿はあったものの人通りはそれほど多くもなく寂しい気もしました。
僕はさらに西の方に向かいました。
佐賀県有田町
言わずと知れた焼き物の町。
ゴールデンウイーク中は有田陶器市のため多くの人で賑わいます。
しかも安く手にいれることが出来るらしいです。
僕も一度はその時期に行ってみたかったものの、人が多すぎるもの苦手だし。
皿をそんなにたくさん持っても使うことないだろうし。
焼き物はピンからきりまであるからなあ。
鑑定できる眼力もないことだし・・・。
一方、市の時期以外だとひっそりとしており人通りはそこまではいないみたいです。
おそらく職人さんたちが黙々とろくろや鎌に向かって仕事をしているのでしょうね。
歩くにはちょうどいい距離でした。
長崎県入り
さらに西へ進むと長崎県佐世保市に突入することになります。
いよいよ長崎県入り。(佐賀県との境である三河内も焼き物で有名です。)
同じ長崎県でもオランダや中国の文化が入ってきた長崎市と、
アメリカの文化が入ってきた佐世保市とでは町の雰囲気が全然違うのです。
ここでは佐世保について述べてみることにします。
長崎市については次の章で紹介します。
早岐駅を過ぎる(早岐駅では佐世保線の特急みどり号の進行方向が変わるため、早岐〜佐世保駅間では座席の向きに対し後ろ向きに特急列車は進むことになります)と某有名な通販会社のスタジオが見えます。
でかいなと思いつつしばらく電車に乗ると佐世保駅に到着いたしました。
当駅はJRの駅で日本最西端にあたります。
2000年代前半に佐世保駅は高架化され駅前も整備され、きれいになっております。
ここから先は松浦鉄道西九州線に乗り換え、たびら平戸口(普通鉄道本土最西端の駅)方面に向かうと平戸に行けるそうです。
とはいえ今回は行く時間と予算がなかったので、残念ながら平戸までたどり着くことはできませんでした。
佐世保の話をする前に平戸についてちょこっとだけ紹介します。
平戸の話を少々
長崎県の北西部にある島で、かつてはフェリーで渡って上陸していたが平戸大橋開通後はこの橋を通っていけるようになりました。
キリスト教の教会が数多く残っており、今後世界遺産に登録される見込みがあります。
いつか訪れられる機会があればぜひ行ってみたいところのうちのひとつですね。
話題を再び佐世保市に戻して
佐世保駅の裏側(西側)はすぐ港。
ここから五島列島にも向かうことができます。
市の中心部に向かうと長い長い四ヶ町と三ヶ町アーケードが見えてきます。
各県の県庁所在地以外でここまで長いアーケードは見たことないですね。
しかも商店街自体も人通りが多いのです。
ここ十数年、地方都市だとシャッター通りが増えており商店街の活性化が問題になっていますが、
佐世保市に関しては大丈夫だろうと思ってしまいました。
(もちろん大柄な外人さんもたくさん見かけました。)
ちなみに、商店街を巡るのも僕のちょっとした趣味です。
これまで挙げた町など佐世保以外においてもいろいろ商店街を見てきました。
ホントなら商店街でなんやかんや買い物をしても良かったのですが、
荷物がかさんだりと余計にお金がかかったりするのでほとんど買い物をすることないのが痛いですが・・・
実のところ、四ヶ町商店街では欲しかった洋服もありました。
港町佐世保
商店街で見かけたように、佐世保には多くの外人さんが住んでいます。
当然のことながら、それにはちゃんと訳があります。
商店街を過ぎて左の方に曲がってしばらく歩くとそこには自衛隊の基地もあればアメリカ軍の基地も存在します。
有刺鉄線がついたフェンスに囲まれているため非常に物々しいのです。
ゲートにおける警備も厳しくむやみやたらに侵入はできません。
時々見かけないナンバープレートの車両も見かけました。
普通ひらがな表記の部分がYになっている車両。
米軍関係の車両らしいです。
それとアメリカ映画で聞いたことがあるサイレンのおそらく消防車とみられる車両も走っていました。
画像ないけど佐世保バーガー
米軍基地の物々しさの一方で佐世保バーガーというご当地グルメももたらしています。
いくらケチい僕でもさすがに佐世保バーガーは食べてしまいました。
ボリュームあってとてもうまい。
ちょっと値段は高めですがこれを食べると全国チェーンのバーガーを食べる気がしなくなってきます。
ショップは十数店舗あるのらしいのだけどまた訪れた際は本場モノを食べてみたいですね。
先ほども触れましたが、佐世保四ヶ町商店街全国有数の長さのアーケードで、すごく賑わっていました。
佐世保近隣の観光地
その他、佐世保の有名どころといえば、九十九島や西海橋、ハウステンボスなど。
以前訪れたことはあるのですが、西海橋から見える渦潮(渦潮にちなんでリンク貼っていますがこちらは別の橋です)は迫力がありました。
九十九島とハウステンボスにはまだ行ったことありません。
特にハウステンボスにはデートで行ってみたいスポットですな。
うふっ。
(追記、この記事を書いた数年後ハウステンボスには1度だけ仕事で訪れたことがあり、半日程度では見きれなかったです。)