当ブログでは鉄道関係のネタもちらほら扱うようになっていますが、今回はJRではなく久々の鹿児島市電の車両について取り上げようと思います。
これまで書いたことがあるのは600形の613号についてちょこっと触れた程度だったと思います。
今回は現役最古参である500形501号の画像がある程度収穫できたので、500形について記事にしようと思います。
お付き合い、よろしくお願いいたします。
鹿児島市交通局500形は車両の近代化を図るため1955年より15両製造されました。
製造時と現在の姿は見た目等だいぶ変わったようです。
製造時から現在の姿への主な変更点
ツーマン運転→ワンマン化
正面(妻面)の窓の配置2枚窓(湘南型)→中央が広い3枚窓へ
前照灯を方向幕上部へ移設
ヒューゲル→菱形パンタグラフ
冷房の設置とそれに伴う車体の強化(車掌台の窓を横引きから2段の上昇窓いわゆるバス窓に変更など)
車内灯の変更(白熱灯→蛍光灯へ)
塗装(年代によって変わります。青の濃淡から黄色と緑、クリーム色、全面広告、黄色と緑のツートンへと変遷したはず)
したがって、同じ車両ではありますが、年代によって見た目がかなり変わりました。
この記事を書いている私は1970年代生まれなのですが、冷房化前と車内が白熱灯、現在のような黄色と緑の配色(ただ昔はくすんだ色だったような記憶があります)またはクリーム色の配色(下記にある508号のような色)あたりは懐かしいのですが、
青の濃淡や車掌有りのツーマン運転、妻面の変化前の姿は見たことがないので想像がつかないのです。
まあ、車体のお話についてはこれくらいにしまして、遅くまで残っていた各車両の画像を見ていきましょう。
512号
画像はないのですが、芝刈り電車として2010年より転用されています。
508号
2017年運用終了しました。
晩年は、画像のように1980年代後半から1990年代にかけての標準塗装、クリーム色にオレンジ色の帯を配したものでした。
左から9509号、508号、614号の順に停まっています。
右にいる614号の塗装も珍しいといえば珍しいのですがね。。。
通常黄色に塗られている部分がオレンジぽくなっていて、さながら国鉄の湘南色ぽい配色となっています。
507号
画像がこれだけしか残っていないのですが、左端にいます。
2019年に504号とともに引退しました。
504号
2017年に撮影したものが残っていました。
車番の黒文字は塗装で書かれいますが、黄色のくすんだ感じが昭和を思い出させます。
600形の一部車両でも色味が違うのですが、煤抜けたようなのがおり、ひょっとしたらそっちの方が昭和50年代の車両っぽく見えるのかもしれませんね。
2019年に507号とともに引退しましたが、この後改造を受けます。
花3号
2021年、これまで花電車として使われてきた花2号を置き換えるため、504号は無蓋化、花3号と命名されました。
主に毎年11月2~3日にかけて行われる「おはら祭り」のPRのため、10月の下旬より運行されます。
赤の薩摩切子をモチーフにしています。
こちらは反対面、青の薩摩切子をモチーフにしています。
パンタグラフに合わせて両面のデザインが考えられているようです。
というのは、上写真のように車(今回はパトカー)と被ってしまうからです。
501号
ここからが当記事の本番になります。
2024年現在、鹿児島市電で旅客を取り扱う現役の車両で最も古いのが501号になり、500形唯一の現役車両です。
501号は500形のトップナンバーになります。
2020年に撮影したものです。
黄色の部分が山吹色に近く、緑の部分も少し赤みがかかっているように見えました。
車番の色は妻面で黒、側面で黄金色(唯一)の組み合わせとなっています。
方向幕が水族館口となっています。
というのは、2020年当時鹿児島駅前電停の駅舎改装工事が行われていました。
そのため、終点が手前の桜島桟橋通になり、一部の電車はさらに手前の水族館口で折り返していました。
先日南鹿児島駅前電停付近で見かけた501号です。
研修車として訓練用に走っていました。
上の2020年撮った画像と比べると、黄色が真黄色、緑が緑に見えます。
郡元〜脇田間を往復していたようで、後ほど画像をあげてみようと思います。
501号の車内
車内の画像を少々載せてみようと思います。
マスコン、ブレーキ、圧力計、ドア開閉スイッチなどオーソドックスな造りとなっています。
この時代の電車に速度計はついていないのはデフォルトです。
方向幕は手動で回すタイプです。
600形と同様(600形より幅は狭い)に右側の運転席側に向けて2枚の連続した引き戸が開閉します。
(エレベーターの扉のような感じですね。)
ドアの開閉はクランク構造なのかもしれませんね。
500形内でも501号から503号まで初期車と504号から515号までは車内で異なるところがあって、上画像にある出口付近の位置に座席があるかないかの違いがありました。
初期車は上の画像のように座席はなく、504号以降では座席となっていました。
入り口の画像はないのですが、片開きの1枚引き戸です。
ロングシートとなっています。
台車の上に相当するところの床には点検蓋があります。
車内中央部に冷房の吹き出し口があり、左右に蛍光灯が並んでいます。
現在の照明は蛍光灯ですが、かつては白熱灯でした。
昔は窓の開閉が自由にできていたのですが、現在はできなくなっています。
また、現在降車ボタンは大光電気製の緑色が使用されています。
(昔は市電が茶色、市営バスの降車ボタンが緑だったと思います。)
専用軌道にて研修
最後に、501号が郡元(南側)〜脇田間で研修車として動いていたので、その様子を載せて終わりにしようと思います。
脇田電停についてはどこかで記事にできたないいなあと思います。
(JR九州の宇宿駅と一緒にするかまたは脇田電停単独でとり上げるか)
501号が元気に動いている様子が撮れてので、今回はこのあたりで終わろうと思います。
ありがとうございました。
A GUT FEELING 7TH EDITIONをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。