平成24年5月3日の話。

病室の窓から見えたもの。
病室の窓から見えたもの。

当日の朝、ある予感がした。

同じ病室から見た夕景。明日も見れるのだろうか。
同じ病室から見た夕景。明日も見れるのだろうか。

同じ場所の夕方。

この2枚は母親が入院している病室の窓で記録として残したものでした。

日が暮れて、時期的に母の日が近かったのもあり、洋服を買いに外出しました。

これまで母の日だといっても何か特別なことをしたことがなく、

当日買ったスーツ上下が最初で最後のプレゼントとなってしまいました。

というのは、病室に戻る直前に息を引き取ってしまったから。

先ほど載せた夕焼けが母親にとってのこの世で最期の空となってしまったのです。

(まあ、正確にいうと母親は昏睡状態で空を観ることは出来なかったのだけど)

私の母親は平成24年5月3日21時前、この世から旅立ちました。

原因はALS(筋萎縮性側索硬化症)で、晩年は歩くことはおろか全身の筋力は落ち、

自力で呼吸することすらできず、人工呼吸器でなんとか救われていた命でした。

一年経った今日の夜、仕事帰りに同級生のご両親が営んでいるお店を20年ぶりに訪ねました。

そこの店は私が小学生の頃には開店していたのだが、20年以上経った今でも、同じ地で健在だったのには驚いたものです。

私の両親のことについて近況報告をしました。

母親が亡くなっていたことについては驚きだっただろう・・・。

家路につく途中、あれからもう1年が経つのだなとしんみりしてしいました。

追記。

ここに書くのはどうかと思ったのですが、個人的な備忘録として。

母親のお通夜で飲みすぎた私の父親は葬儀場の風呂場で倒れ、そのまま病院送りとなり告別式や火葬場に行くことができませんでした。

そのまま長い入退院生活を繰る返すようになり、平成30年5月13日に息を引き取りました。

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2 Comment
tomohirondon 2013年5月28日
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福ちゃんさん、コメント有難うございます。
この記事がちょっとした供養になれば良いなと思います。

読み込み中…
福ちゃん 2013年5月3日
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私の心のあたたかな命が
あなたの魂のもとへと流れます
霊なる世界の中で
あなたの寒さをあたためる為に
あなたの暑さをやわらげる為に
私の想いがあなたの想いの中に
そして、あなたの想いが
私の想いの中に生きますように
(死者のための祈り~ルドルフ・シュタイナー)
ココロからお母様とtomohirondonさんの魂に安らぎがあります様にお祈りしています。

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